骨盤やおしりから足にかけての痛み(梨状筋症候群)
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おしりから太もものうら、ふくらはぎにかけてしびれる!
- 中腰になると痛みや足のしびれがより強くなる!
- 椅子に座っていると足の痛みやしびれが強くなる!
- 椅子に座っているよりも、立っていた方が痛みやしびれが楽になる。
梨状筋症候群とは|小谷整骨院・鍼灸院
梨状筋症候群は、殿部の奥にある梨状筋が過度の運動、長時間の運転、デスクワーク、外傷などにより過緊張を起こし、その下を走行している坐骨神経を圧迫して引き起こされ、下肢の痺れ感や鈍痛などの症状が出現する疾患です。
原因|小谷整骨院・鍼灸院
発症に至る原因は大きく2つに分けられます。
- 生活習慣;梨状筋に負担をかけて障害を起こし、坐骨神経症状を起こしているもの。
生活習慣などで発症する場合は、長時間のデスクワークや車の運転される人など、長時間座る姿勢が続く事で殿部(梨状筋)を持続的に圧迫することで筋肉に血流障害が起き、硬化し坐骨神経を圧迫・摩擦することで坐骨神経痛を起こします。
また、腰部や殿部への外傷や、特に女性では月経の周期中や妊娠時期など体内に大きな変化が起こる時期に梨状筋症候群になることもあります。
- 構造上の問題(解剖学的破格) ;梨状筋と坐骨神経の配置の違いによるもの。
生まれつき梨状筋と坐骨神経の配置が人によって異なります。構造上の違いは主に次の4typeに分けられます。
*type1;(最多)障害されにくいタイプ
全体の80~85%の人に当てはまります。坐骨神経は総腓骨神経と脛骨神経に分かれますがその双方が梨状筋の前面を走行して脚先に向かいます。
*type2;
全体の3~5%に当てはまります。
脛骨神経が梨状筋の前面を、総腓骨神経が梨状筋の後面を走行するタイプ。
総腓骨神経が梨状筋の上方を通過する際、梨状筋上孔という隙間を通過ますが、この部位で他の筋肉との問題が起こる事があります。
*type3;比較的問題が起こりやすいタイプ
全体の10~12%に当てはまります。
脛骨神経が梨状筋の前面を通過し、総腓骨神経が梨状筋を貫通するタイプです。
*type4;最も問題が起こりやすいタイプ
全体の1~2%当てはまります。
総腓骨神経と脛骨神経(坐骨神経幹)が梨状筋を貫通するタイプ。
梨状筋が血流障害で硬くなると、坐骨神経が圧迫や摩擦を受けやすく最も坐骨神経痛を起こしやすいです。
症状|小谷整骨院・鍼灸院
・臀部、太もも裏面、ふくらはぎなど下肢の痛みやしびれ
・体を前屈する(中腰なども)と症状がより強くなる。
・長時間の座位で痛みやしびれが強くなる。
・座っているよりも、立位や歩行の方が痛みやしびれが楽になる。
治療|小谷整骨院・鍼灸院
梨状筋症候群は、様々な原因により梨状筋を中心とした臀部まわりの筋肉に過度に負担がかかっている状態なので、温熱療法、電気療法、鍼灸治療やマッサージを行い周囲の筋肉の負担を減らします。
骨盤の歪みがある場合、左右の足の長さがちがってしまいます(脚長差)。脚長差が出てしまうと片側にばかり負担がかかり、殿部周囲の筋に持続的に負荷をかける事になります。したがって骨盤や背骨の調整、矯正を行い、左右の足の長さを揃えて殿部の負担を分散させることで神経の圧迫を緩めていきます。