手指の痛み、しびれ(ギヨン管症候群)
-
薬指と小指のあたりが痛い、しびれる!
-
手に力が入らない!
-
箸が持ちにくい!
-
カバンが持ちにくい!
ギヨン管症候群とは|小谷整骨院・鍼灸院
【ギヨン管とは!?】
手首には手根骨という小さな骨が密集しています。その中でも、小指側には豆状骨と有鈎骨が位置しており、その二つの骨をつなぐ豆鈎靱帯によって形成されたトンネルをギヨン管といいます。
そのトンネル内は尺骨神経と尺骨動脈、尺骨静脈が通っています。
【ギヨン管症候群とは!?】
手の使い過ぎやガングリオンなどの腫瘤などにより、ギヨン管が圧迫されて尺骨神経が障害される尺骨神経麻痺の1つで痺れや筋萎縮がおこる疾患です。
原因|小谷整骨院・鍼灸院
[手根骨や手首の骨折などの怪我]
バイクや自転車から転倒する際に手をついたり、バイクのアクセルを握った状態での出合い頭の衝突にあったりする時など
・有鈎骨鈎の骨折
ゴルファーに見られる。
有鈎骨鈎の骨折後はギヨン管周辺の軟部組織の線維化によりギヨン管症候群になるケースがあります。
[ガングリオンや腫瘤など圧迫]
ガングリオンとは
ゼリー状の物質が詰まった腫瘤であり、柔らかい場合と硬い場合があります。
関節の周辺や腱鞘のある場所に発症しやすく、大きさは米粒大からピンポン玉大の様々です。
基本的には無症状ですが、神経の付近にできて神経を圧迫した際には、痛みや運動障害やしびれが起こるケースもあります。
[手首の使い過ぎが原因の場合]
・自転車(ロードバイク)の長時間走行
・パソコン作業やマウス操作
・長時間の車やバイクの運転
・パンや麺類などの生地をこねる作業
・ゴルフやテニスなどのグリップによる圧迫
症状|小谷整骨院・鍼灸院
ギヨン管症候群で障害される尺骨神経は、小指と薬指半分の感覚や手の細かい動作の運動に関与する内在筋という手のひらの筋肉を支配しているため圧迫により痺れや感覚異常、筋萎縮などの症状がでます。
[知覚障害]
・手のひら〜小指と薬指(半分)の指先の範囲で痺れる (手首を反らせると症状が増強)
※手の甲や手首の背側の知覚障害は発生しません。
[筋萎縮・変形]
・小指や親指の付け根の筋肉が痩せる ・手の甲側の指の間の筋肉が痩せこけて見える
・小指とくすり指が変形している(かぎ爪変形)
[内在筋の障害]
・指が交差出来ない、閉じない
・握力が落ちる
・箸を持ったり字を書いたり細かい作業がやりにくい
施術|小谷整骨院・鍼灸院
尺骨神経の通るスペースを圧迫し、絞扼の原因となる筋肉を中心にマッサージします。
[ギヨン管周辺にある軟部組織]
・小指球筋
(小指対立筋,小指外転筋,短小指屈筋,短掌筋)
・尺側手根屈筋腱
・掌側手根靭帯
・豆鈎靭帯
また電気療法、温熱療法、鍼治療等で負担を軽減させ筋肉の柔軟性を戻していきます。
不良姿勢や骨盤の歪みにより腕の使い方に負担がかかりやすい場合があります。
背骨のアライメント(並び)が崩れると肩甲骨の位置異常にもつながります。肩甲骨の位置に異常が出ると、肩、腕と連鎖して運動に悪影響がでてしまいます。
尺骨神経は頚椎(首の骨)から出る腕神経叢という神経の束の一部なので背骨のアライメントの歪みの影響を受けやすいです。
そのため、骨盤矯正で背骨のアライメントを整えて姿勢を改善することで根本的に患部への負担を減らします。
※保存療法で症状が悪化する場合やガングリオンなどの腫瘤が原因のものなど物理的な圧迫がある場合は手術の適応になる場合があります。