手首付近の痛み(インターセクション症候群)
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手首が腫れている
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手首を反らすと痛む
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親指を広げると痛む
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手首のあたりがギシギシする
インターセクション症候群とは|小谷整骨院・鍼灸院
親指を伸ばす筋肉(短母指伸筋)と親指を外に開く筋肉(長母指外転筋)と手首を反らす筋肉(長橈側手根伸筋・短橈側手根伸筋)とが、手首付近の所で交叉しているポイントで起こる腱鞘炎です。
原因|小谷整骨院・鍼灸院
手関節(手の甲側)には、手首や指の運動に関わる筋肉(尺側手根伸筋、小指伸筋、総指伸筋、示指伸筋、長橈側手根伸筋、短橈側手根伸筋、長母指伸筋、短母指伸筋、長母指外転筋)の腱が通っています。
特に、手首の親指側より少し手前の部分(4〜6cm)では、親指を伸ばす筋肉(短母指伸筋)・親指を外に開く筋肉(長母指外転筋)と手首を反らす筋肉(長橈側手根伸筋・短橈側手根伸筋)が交叉している構造となっています。
手首を反らす動作では、どちらの筋肉(短母指伸筋・長母指外転筋と長・短橈側手根伸筋)も一緒に働きます。
そのため、手作業やスポーツなどにより、指や手首などを反らす動きを繰り返したり、重たい荷物を持ち上げた時などに、交叉している部分にストレスがかかります。この状態が反復されることにより、腱同士が擦れて、炎症が起きてしまいます。
※手首の親指付近に起きる腱鞘炎として、ドケルバン病がありますが、インターセクション症候群は、ドケルバン病よりも手首から離れた位置に発症します。
【インターセクション症候群になりやすい人】
・大工仕事など手作業の多い方
・デスクワークを職業とする方
・野球やテニスなどのスポーツをする方
・バイクの運転をよくする方
・30代~50代の方
症状|小谷整骨院・鍼灸院
・手首の腫れ
・手首を反らす動きや親指を広げた時に痛み
・腱が擦れるようなギシギシ・ジャリジャリといった音、感触
(wet leather crepitus 湿った皮の摩擦音)
施術|小谷整骨院・鍼灸院
インターセクション症候群は腱鞘炎ですので、基本的には手指を使い続けると症状が強くなり痛みも増してきます。
※一番大事なことは、原因となる手の動きをやめて安静にすることです。
症状の原因である、使い過ぎで過度に緊張している前腕伸筋群(短橈側手根伸筋、長橈側手根伸筋、短母指伸筋・長母指外転筋)を中心にマッサージ、鍼治療等で負担を軽減させ筋肉の柔軟性を戻していきます。また、症状や状態に応じて、コンビネーション療法により、治癒の促進や疼痛の軽減を行い経過をみていきます。
電気療法、温熱療法にて痛みの感覚を抑えて行きます。
長時間のデスクワークや肉体労働で骨盤に歪みがある場合は、不良姿勢や骨盤の歪みにより、背骨のアライメント(並び)が崩れてしまう事は、肩甲骨の位置異常にもつながります。
肩甲骨の位置に異常が出ることにより肩や腕の動作にも影響がでてしまいます。
特にテニスなどの肩や腕を捻ったりする動作の多いスポーツでは、骨盤矯正、スポーツコンディショニングで背骨のアライメントを整えることで、姿勢や運動フォームを改善し患部の負担を減らし症状を根本から抑えていきます。