首から肩や腕にかけての痛み(頚椎症)
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首から肩にかけてこる!
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肩から腕がしびれる!
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首が痛くて上が向けない!
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手が使いにくい!
頚椎症について|小谷整骨院・鍼灸院
【頚椎の構造】
頚椎は7個の骨と椎間板が交互に組み合わさった構造をしていて、脳から出る脊髄は頚椎の真ん中の空間(脊柱管)を通っています。
また、各椎骨の関節で構成される小さな穴(椎間孔)からは、脊髄から分れた神経根が出ていて、肩・腕・指などの運動や感覚を支配しています。
・頚椎はかなり負担がかかりやすい
頚椎には常に頭の重さ(成人で5~7kg)の他に両側の腕の重さがかかり、寝ている時以外は持続的に負担が加わっています。
◎変形性頚椎症とは!?
変形性頚椎症とは、日常的に負担が加わっている頚椎が徐々に傷んでくる状態です。
特に椎間板が加齢などに伴い、椎間板が変形や膨隆して椎体同士の隙間が狭くなったり(椎間板腔の狭小化)椎体の縁に余分な骨(骨棘)ができます。
このような加齢変化に伴う、頚椎周囲の痛みやこり感などの局所の症状が出る状態をいいます。
・変形性頚椎症が進行すると…
変形性頚椎症による変形が原因となって首・肩の痛みや神経が圧迫され、肩・腕・手にかけてのしびれを生じる頚椎症性神経根症や脊髄が圧迫され上肢の機能障害や歩行障害が生じる頚椎症性脊髄症などと症状が悪化する場合があります。
原因|小谷整骨院・鍼灸院
頚椎のクッションの役目をする椎間板は、年齢に伴い、水分が失われて弾力性が低下して、ひびが入ったり、徐々に潰れたりするなどの変性を起こします。(20歳を過ぎから始まると言われています)
椎間板変性は誰にでも生じるため、これ自体は病気ではありませんが、椎間板変性や頚部筋力の低下に伴い、首への大きな負荷がかかることなど椎体の縁が変形して余分な骨(骨棘)を形成します。
頚椎内部にある脊柱管(脊髄の通り道)が狭くなり脊髄の圧迫や椎間孔が狭くなり神経根が圧迫される事で症状を引き起こします。神経が圧迫される状態や場所により症病名や症状が異なります。
◎頚椎症性脊髄症
頚椎症性脊髄症とは、加齢により椎間板変性が進み、骨棘を形成することや、靭帯が厚く硬くなることで、脊柱管にある脊髄が圧迫され、四肢(両方の手脚)に痛みやしびれ、運動障害を生じる疾患です。
◎頚椎症性神経根症
頚椎症性神経根症は、骨棘形成や膨隆・変形した椎間板または頚椎椎間板ヘルニアなどにより、椎間孔の狭窄が生じ、神経根が圧迫され、主に片側に痛みやしびれが生じる疾患です。
◎頚椎症になりやすい人
・長時間のパソコン作業、スマートフォンの使用
・建設作業などで、上を向く事が多く、力仕事をする。
・ヘルメットなどをかぶって作業をする
・バイク運転手
・現場作業員
・姿勢不良
症状|小谷整骨院・鍼灸院
◎頚椎症状
・頚部の可動域制限
・頚部周囲の痛み、コリ感、だるさ
・首筋から肩にかけての痛み
◎頸椎症性神経根症
※基本的に症状は片側のみに出ます。
・肩・腕・手指の痛みやしびれ
・上肢の筋力低下、筋萎縮
・感覚異常
◎頸椎症性脊髄症
・細かい作業が困難になる(手指の巧緻運動障害)
・手足の感覚障害
・足のしびれや動かしにくさ、階段昇降時など不安定さが出てきます。(歩行障害)
・酷い場合では、尿や便が出にくくなってしまいます(膀胱直腸障害)
治療|小谷整骨院・鍼灸院
変形して不安定となった頚部を支えるために過度に緊張した筋肉をマッサージや鍼治療で痛みや筋緊張を緩めていき、温熱療法や電気治療で痛みの感覚を下げる治療を行います。
状態に応じて、頚椎にかかった圧力を軽減し、痛みや神経根障害を軽減させるために頚部の牽引療法を行います。
また長時間同じ姿勢をとる事で不良姿勢となって頚部に負担がかかってしまう場合が多いので、不良姿勢改善ために、骨盤矯正で背骨のアライメント(並び)を整えることで、首や肩周りの負担を減らし症状を抑えていきます。