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階段の昇り降りが痛い!脊柱管狭窄症の症例
70代女性の方で、清掃関係の仕事をされており、腰と右のお尻から太ももの裏にかけて痛みが出てくるとの事でした。「階段を手すり無しでは痛くて降りれないし、長いこと歩くのもしんどいからなんとかしてほしい。」とのことです。
検査したところ、腰椎の不安定な部分(L4・5)があり、背骨も右凸に歪んでいる状態になっており、神経を圧迫している状態でした。清掃関係の仕事もあり、低い姿勢をとる事が多く、腰から足にかけての筋肉の硬さや骨盤の歪み・姿勢バランスの崩れもあり右側に負担がかかりやすい状態でした。
背骨の変形と骨盤の歪みにより右足に負担が偏らないように、身体バランスを整えるために骨盤調整を行い、腰(腰方形筋、多裂筋)、お尻(梨状筋、中殿筋)、太もも裏(ハムストリングス)を中心に神経の走行上に位置する筋肉の柔軟性を高める手技を行いました。
次に、階段を降りる時など荷重時に痛みが出てしまう症状を抑えるため、血流の促進、疼痛の軽減、治癒力の促進させる特殊な電気(ハイボルテージ治療)と手技で、筋肉のこわばりを和らげました。
患者様は仕事終わり毎日通院され、その日の症状や経過により少しずつ、治療のポイントを調整しながら繰り返し施術を行いました。
3日目頃には、仕事後の痛みは出るが階段の昇り降りは手すりなくても出来るようになりました。7日目には、仕事後に痛みの出ない日が出るようになってきました。
14日目の現在では、手すりなくても階段の昇り降りの痛みはなく普通に昇り降りが出来る状態で、仕事が休みの日は身体の動きが良くなったから、楽に過ごせていると喜ばれていました。
この疾患は悪循環になりやすい疾患でもあります。
痛いから安静にする→筋力の柔軟性が低下し腰が不安定になる→神経症状の悪化→また安静にする→歩けなくなる、のように悪循環に陥ってしまいます。
必要なポイントに施術を継続する事で症状の改善は見られる事が多いです。
寒い時期が続きますので足腰は冷やさないように気をつけてください!